先日はサケ科学館へのお出かけについて、急なお知らせにも関わらず、温かく子どもたちを送り出していただきありがとうございました。
サケ科学館に行くことになった経緯は前回のお便りでお伝えした通りですが、ゆりフリーマーケットの後にもう一度、自分たちで計画したことが達成されていく充実感を存分に味わうことが出来ました。
自分たちで稼いだお金でバスに乗った後、強い足でサケ科学館まで歩きました。中に入れば、サケの生態に驚いたり、泳いでいる姿や体の大きさに興奮したり、卵を守るメス鮭の強さに感動したり、子どもたちの心が沢山揺さぶられていることが見てわかりました。
興奮しながら知っていることや、発見したことを口々に言い合いながら館内を歩いていると、水槽の一角に、海から川に戻ってきたオスとメスの鮭がいました。間近で見ると、鱗がはがれ、口がつぶれていたり、曲がっているではありませんか。川に戻る道のりの壮絶さをみんなで想像しました。卵を産むために、次の命を残すために、自分の命を精一杯使おうとするサケに向かって「がんばって卵を産んでね」とみんなで応援して、科学館を後にしたのでした。
2学期になってからのゆり組は、自分の持っている力、命をどう使うか、100%の力を出せているのか、何度も自分の心を見つめながら過ごしています。運動会のリレーでは、力の足りないところを補い合いながらチームの為に力を使い、小さい学年の手伝いに尽力しました。感謝祭では食べ物にも命があること、食べ物も100%の力で生きてきたこと、その命をいただく私たちも、100%の力で生きていくことの大切さを学びました。(サケ科学館でも、そのことを感じてきました)その後のゆりフリーマーケットでは、自分の力を使うことで、他の人に喜ばれる経験をしました。
そのような経験を経て、次は発表会の活動に向かいながら、学級とは違う仲間の中で、自分の力をどう使うかを考えさせていきます。自分の活かし方を考え、友だちに愛のあるかかわりが出来ているのか、どんな自分でいることがいいのかを見つめさせていきます。思いがあるのに黙ってやり過ごしたり、愛のないかかわりをしたり、失敗を経験する場面もあると思います。ですが、どんな自分で生きていきたいのかを考え、自分を見つめ直し、その失敗の先に、自分には果てしない力と明るい希望があることに気付けるように大切に支えていきます。懇談会でも学級の様子をお話させていただきます。ぜひお集まりください。