学級の様子 ~つぼみ組~

6月、つぼみ組でラデッシュの種をまきました。種を見た子どもたちは、「小さい!」と、とても驚いていました。
こんなに小さい種の中には、命が入っていることを伝えると、またまた驚いていました。一粒一粒をみんなで大切に扱いました。種をなでたり、話しかける子もいました。大切に土の中に植えました。子どもたちに根っこの話をしました。自分たちは、ご飯を食べて、水を飲んで生きていること、それはラデッシュも同じだということを伝えました。そして、ラデッシュは根っこから、お水や栄養を取るのだと。それから、毎日のように、子どもたちが、かわるがわるに水をあげ、様子を見ました。「まだ芽は出ないかな」と言うのではなく、「命、生まれるかな」と言い合うのでした。大事に水をあげて、ラデッシュは大きくなりました。大きくなったのを見て、「食べたい」という話になりました。私は、「せっかく生まれた命を食べちゃっていいのか」と問いかけてみました。
食べたらラデッシュの命はどうなるのか、考え合いました。「お腹の中に入る!」「そしたら元気になる!」「やっぱり食べたい!」ラデッシュの命を頂くことを確認して、食べることが決まりました。そして、収穫の日。根っこを見た子どもたちは、水を吸う根っこはこれか!と今まで話してきたことを確認したのでした。一回目は、塩を付けてそのままの味を楽しみました。二回目は甘酢漬けの料理をしました。料理は、包丁を使って、みんなで心を合わせて作りました。「おいしいね!」を言い合い、何度もおかわりしました。食べるときはいつも、ラデッシュに向かって、「命、ありがとう」と子どもたちと言い合います。たった小さなラデッシュの命と向き合うこの経験が、いつの日にかは、自分の命と向き合うことにつながっていくその事を思って、今は無理なくラデッシュの命を感じ、向き合わせたいと願いながらの活動でした。子どもたちが、小さな命に感謝して、ラディッシュを食べることができたことが、とても嬉しいことでした。

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