大人も子どもも自分の心をみつめる時に (NO.10)

2学期が終わってしまいました。盛りだくさんの2学期でした。夏の終わりは、運動会でした。遠い昔のことのようです。子どもたちがチャレンジしたい運動遊びに取り組みました。朝から園庭中をランニングしてきました。運動会をすると自分たちで決めてからは、駆けっこにも力が入りました。真っ黒に日焼けしていました。先生方は、友達に勝つのではなく、昨日の自分に勝ったかが勝負だと子どもたちに伝えていました。みんな自分の心と闘いました。そして友だちを応援しました。子どもが応援するベンチではお家の方々の拍手が話題になりました。幸せな時間でした。

冬の始まりは、発表会がありました。先生方は、今度はもっと広い表現を楽しませようと思いました。学級ではない、いろいろな年齢のグループの中でアイディアを出し合い、準備し、発表ごっこを楽しんできた先が、生活発表会でした。誇らしげに発表ごっこをした子どもたちが、自分の学級に戻ってくる時、我が家に帰るように「ただいまー」と言ってホッとする姿にどんなに頑張っているのかがわかりました。会場のお客様にたくさんの拍手をいただいたことは大いに自信となり、次の日もその次の日も発表会ごっこが続きました。それも、すっかり昔のことのようです。

そして、先日はクリスマス会でした。雪の降る特別寒い日でした。

発表会ごっこが、落ち着いてきた頃から、アドベントの時を過ごしてきました。毎日の礼拝で、改めて自分の心をゆっくりと、じっくりと見つめさせたいと思いました。自分の心の中に愛があるのかを確認し合いました。意地悪な自分、威張りんぼうな自分、悪口をいう自分、お母さんに文句を言う自分ではないか確め合ったのです。正直に「自分のことだ」という子やうつむいて目を合わせないようにする子がいます。考えているのだと思いました。

また、「自分はどこの国を探してもたった一人だけだ。同じ自分は他にいない」といことにも触れていきました。神様があなたという命をくださったと言う話をしました。それは、神様からのギフトですと。だから自分を大切に。自分と同じ神様からのギフトである友だちを大切にと。

子どもたちからは、「私は、お母さんを守ってあげる人になりたい」「世界中の役に立つ人になりたい」「愛を分けてあげたい」など、礼拝の中でたくさんの発言がありました。

さらに、「そう思っていても、人間の心は弱いから、すぐに人を傷つけたり、ドキドキしたり、威張り腐ったり、間違いを認めなかったり、ずるくなったりするのです。大人も同じです。間違えます」というと、子どもたちは、また自分の胸を手で押さえ、考えるのです。このように何度も心が揺さぶられます。

神様からいただいた命でどのような自分になりたいのか、自分で決めていいのだと伝えていきました。

エチオピアの子どもたちの話をしたその後に、アルバイトしているよと、私の耳に囁いてくれました。エチオピアの子どもたちのために役に立ちたいという子どもたちの思いが伝わってきました。自分のことで夢中で精一杯生きてきた子どもたちが、自分の心の中を自分で見つめてみる、自分の在りようを考えてみるいい時間であったと思っています。

お家で、礼拝の話を伝えた子がいたことでしょう。ママたちからも、我が子が礼拝の話をしてくれたと聞きました。嬉しく思います。礼拝の時間、子供の対応で場を離れた3歳児クラスの彩花先生が、学級に戻ってきた子どもたちに「どんな話だったの?」と聞くと「かみさまにありがとうっていうんだよ」と説明したそうです。この日は、「神さまにありがとう。神さまにごめんなさい」という話をしたのでした。

2学期を経て、身体と共に心がゆっくり育ってきました。子どもらしい表情の中に、大人でもドキッとさせられるような、的を得た表現をする時があります。この12月に私たち大人も自分の心を見つめなおす時間をもちたいものです。一番可愛い子供の成長のこの時を私たち大人は、大切に育て、我が子らしい育ちを喜び、やさしいこどもの心遣いに「ありがとう、素敵なこども。私のところに生まれてきてくれてありがとう」と初めの気持ちを思い出し大切にしていきたいものです。クリスマスは、クリスマスの日で終わるものではありません。私たちの心に愛が生まれ、それを使い続けるならば、毎日がクリスマスであり、愛が足りないことに気づいたなら、愛が生まれる日こそクリスマスなのです。

改めて、献金のご協力に感謝申し上げます。素敵なクリスマスシーズンをお過ごしください。メリークリスマス!

*1月の予定*

20日 3学期始業式

21日 わくわく広場開始

23日 もちつき

24日 新入園児面接日

28日 なにぬねのの日

29日 ゆり組視覚支援学校交流日

30日 スペシャルあそびましょ、ゆったりしましょ

31日 誕生会