秋は、様々な活動が目白押しです。教師たちは、育てたい力に向かって計画を立てていきます。放課後は、会議や打ち合わせが続きます。
子どもたちからすると刺激がいっぱいです。やりたい遊びや計画したいことが生まれ、異年齢との豊かなかかわり、みんなで相談する、みんなで話を聞くなど、みんなで考えたりしています。山葡萄ジュースを作ったゆりのお兄さんたちがみんなにふるまってくれたり、園長先生が、手作りの大根のつくだ煮や昆布の佃煮をお弁当のご飯の上にのせていったり、楽しい秋です。
幼稚園の10月は、コロサイ人への手紙2章7節「あふれるばかり感謝しなさい」でした。礼拝の中で子どもたちに「感謝ってなに?」と聞くと、「ありがとう」の声が多かったのですが、「愛がいっぱい」と答えた子がいました。「あふれるとはどういうこと?」と聞くと、「爆発すること」「いっぱいこぼれること」と答えてくれました。子どもたちは礼拝のお話の中で、自分の思いを発言していきます。様々な子どもたちの発言を受けて、私は、「感謝すると、心が満たされ、愛を分けたくなるものです」と話を締めくくりました。たくさんの感謝したいことに気づき、みんなで感謝を言い合いました。
賛美歌 「わたしのように」 2番
小鳥の声や、きれいな紅葉、野菜果物、海で捕るもの 父母兄弟、友だちなどを感謝します
感謝します 感謝します神さま
感謝祭2日目は、豚の命について考え合い、私たちの畑でとれた野菜を使って豚汁にしました。栄養をもらって生きていること、命をもらって生きていることに感謝しました。デザートは、玄関にたわわに実ったブドウです。
年長のえみなちゃんは、「姉妹たちも同じ命です。くださってありがとう。」ももちゃんは「お父さんお母さん、食べ物を心から感謝します」と祈りました。
古川先生にお花とブドウをお届けしたゆうき君は、「古川先生、今日は感謝祭でした。いつも僕たちのことをお祈りしてくれてありがとうございます」、こはるちゃんは「古川先生、愛してます」と言いました。古川先生は、びっくりしていました。一人ひとりに、「ありがとう」とニコニコしてお礼を言ってくださいました。学級に戻った二人は、「古川先生に感謝を伝えたら、ありがとうと感謝されたの」と仲間に嬉しそうに報告しました。それを聞いて一人が「素晴らしいことだったね」、もう一人が「素敵なやり取りに感動した」と感想を言いました。子どもたちの心はなんて真っすぐできれいなのかと思いました。年長になると、その意味をしっかり自分のものにしていきます。どの子どもも愛があふれています。
さて、幼稚園は次のカリキュラムへ進んでいます。自分がいくつかあるやってみたいことに向かって進み、学級の仲間とは違う、同じことをやりたい思いの仲間と出会い、知恵をしぼり、心を動かし活動を進めているところです。子どもたちにとっては、いろいろな友だちと心を深め合うチャンスですし、担任以外の教師と同じ思いを分かち合いながら活動するチャンスです。一人ではなく、どこに行っても仲間がいることに感謝しつつ、楽しい活動が始まっています。
お昼時間が近づくと、たんぽぽ組から大きな声が聞こえてきました。「ただいまー」と子ども。「おかえりー」と百華先生と星奈先生の声と先に返ってきた子どもたちの声がしました。ひとしきり他の学級で活動してきた年中組の子どもが、元気にマイホームに返ってきたようです。頑張ってきたのでしょう。もしかしたら、我が家に帰ってきてホッとしたのかもしれません。お母さんと子どもの関係みたいで面白いなと思いました。
発表会をお楽しみに。素敵なことになりそうです。
*11月の予定*
1日 入園受付
5日 なにぬねのの日・マママーケット
20日 生活発表会
21日 つぼみ組コース送り開始
25日 避難訓練、身体測定
26日 誕生会
27日 アドベント