最善・最適に過ごす時間(NO.4)

私事から始まり恐縮ですが、ここ3週間ほど体調が悪く、お昼から出勤したり、欠勤したり、迷惑をおかけしました。私の教師人生で、怪我以外で初めてのことでした。
お昼過ぎに出勤した日、園庭は子どもたちの声で溢れていました。「冒険に行くよー、早く飛行機に乗ってー」「今行くー、出発遅らせて―」。畑の命に水を撒くために、水の入ったジョウロをひたすら運んでいる子がいました。「先生、ズッキーニ好き?」「うん」「だったら、水をあげてね。おいしくなるから」と言われました。
先日まで、ヨロヨロと運転していた子が、大きな自転車にスイスイ乗って、「おはよー。銀行に行ってきたのかい?」と、会話までする余裕。年少の子たちが、ベランダにつながっている一本橋をいちいち渡って外に出てきます。どんどん逞しい顔つきになってきました。虫探しの子どもは、網を持って蝶を追いかけ、園庭に横たわる古い倒木に頭をくっつけ合ってしゃがみ込み、そこに住む虫をほじくっている子もいます。
私は、「あー、平和な世界だ!」と思わず空に向かって声が出ました。バスもない幼稚園ですから、午後もぎりぎりいっぱい遊び込めるのです。子どもにとって、おひさまを浴び、身体を動かして遊ぶことが発達に及ぼす意味は大きいのです。
昔は、知識が増えると体が大きくなるとか、速く走れるようになるとか、成人以降は老化していくなどと言われていましたが、近年の研究では、資質や能力が増大、停滞、衰退するかのように見えても、質的に異なった特徴をもった時期を経て、一生を送っていくと捉え、量的な変化は発達のごく一部であり、発達の本質は質的変化にあるという考え方は、「生涯発達」と呼ばれています。つまり私でも、質を高めることによって発達するというのです。
上達を目指した指導者主義の指導より、子どもが自己決定して試みた運動により身体発達や、意欲が育つといわれるようになりました。
幼稚園は、そのようなことを遊びを通して、子どもを育てようと考えています。例えば上記に挙げた園庭での遊びでどのような運動能力を発揮させているか。こひつじママならすぐに想像がつくことでしょう。
先日「園長のお話会」(6/19)で、「主体」の話をさせていただき、園庭での主体的な遊びの様子の写真をたくさん見ていただきました。主体とは、ひとりの子どもが「こうしたい」「こうしてほしい」「こうなればいい」など、自分の思いをもって生きる姿を表わす言葉です。つまり、心の育ちと密接に結びついた概念です。
上記の畑に水をやる子どもを例に、心の声を想像しますと、「私は、苗に水をあげたい」「そのために水がこぼれないように気を付けて水を何度も運びます」「いのちは大切です」「ズッキーニはおいしい食べ物です。楽しみです」「あなたも好きなら、そのようにしてね」。
運動的には、ジョウロに3㎏くらいの水を入れ、2メートルほどの距離を繰り返し運んでいます。私たち大人は、子どもの思いを「主体として受け止め」ながら、「あなたのしてくれた行為に感謝します」と敬意をもってその存在を認めていくことです。私たちは、このように分析をしています。
子どもたちが、この年齢に最善、最適に過ごせる遊びを教師たちは子どもたちと共に計画し合い、過ごしていきます。いい夏になりそうです。お陰様で、私も子どもたちからエネルギーをもらって元気を回復しました。
 身体をいっぱい使って、一学期を存分に過ごしていきます。保護者の皆様には子どもの健康管理をお願いします。

*7月の予定*
2日 なにぬねのの日
4日 わくわく懇談会
11日 あそびましょ・おはなししましょ
12日 ゆったりしましょ
17日 夏祭り
19日 誕生会
23日 終業式
25・26日 お泊り会

*8月の予定*
26日 2学期始業式 
27日 つぼみ組懇談会・なにぬねのの日
28日 たんぽぽ組、ゆり組懇談会
29日 避難訓練(地震)、あそびましょ・おはなししましょ
30日 誕生会