「受けるよりは与える方が幸いである」NO.9

2学期が終わります。コロナ禍の中、なんとか守られ、ここまで過ごすことが出来たことに深い感謝を覚えます。このような中にあっても、私たちが目指す豊かな教育を実現させたく、教師たちと柔軟に考え、学び合いながら求めてきました。
保護者の皆様に生活の一部を見ていただける「運動遊びの会」「私たちの好きなこと(生活の発表)」が、実現できました。保護者の皆様にはその度に感想をいただき、共に子どもの成長を分かち合うことができ、気づきや教師への励ましもいただきました。本当にありがたいことでした。
また、園庭での学級懇談にご協力をいただけたことにも感謝申し上げます。学級の様子を直接お伝えする時間をなんとか実現することができました。また、すぐにお伝えしたい学級の様子は、合わせて学級便りや掲示写真などで、お伝えすることができました。
 マママーケットは、卒園した保護者がご協力くださったり、来年度の入園予の定保護者が買いにきてくださったり、売るための素晴らしい作品を目の当たりにし、リサイクルも豊かで、たくさんのご協力をいただき、楽しい交流の時間を作ることができました。それに加えて、マママドッジボールの会は、ママたちの本気度に子どもたちは釘付けでした。笑顔が溢れた時間でした。パパパドッジボールは天候不良のためホールで行いましたが、平日にもかかわらず参加してくださったパパたちを子どもたちが応援しました。これもパパの迫力と、温かな雰囲気に溢れた素敵な時間でした。
 今年度はコロナ禍の厳しい状況がありスタートが挫かれ、様々なできないことを嘆き苦しみましたが、こんな時こそ、できることを生み出すことを考えることの重要性に気づかされます。子どもたちの生活もまた、できることを生み出しつつ、教師一人一人が相当な努力をしてきたことでした。十分に感染対策をしながら、ポテトチップ、大根のおでんと大根煮、みたらしカボチャ、長芋焼きなどをみんなで食べることができました。素材の味を、満喫しました。全部、保護者の方からいただいた素材です。ありがとうございました。
 

子どもたちと、クリスマスシーズンを過ごす中で「愛」について「希望」について、「強い心」について学び、この3つを大切に過ごしていきました。
次第に、子どもたちの中には、自分の愛に気づき、愛を分けることができることを語る子が現れました。昨日まで、大きいお姉ちゃんにお弁当の準備をしてもらっていた年少の子が、2歳のクラスに片づけや、ジャンパーを着せたりしに行く姿が見られるようになりました。
そのような生活の中、失敗して落ち込んでいる友だちに「神さまは、明日をくれるよ」と励ます子がいました。自分を生かして、前に生きようとする強い心を子どもたちの中に感じたのでした。

前園長である久保木先生の引き出しを整理していましたら、『「受けるより、与える方が幸いである」(使徒行伝20-35)イエスが生涯をもってお示しくださった愛とは、求める愛ではなく、与える愛、十字架の上に命をも与え尽くす愛。愛とは求めるものではなく、与えるもの』というメモを見つけました。私たち職員にもたくさんの愛をくださいました。

私たち大人はどのような困難にあっても「愛する子ども」を育むこと、子どもたちの「愛する力」を育んでいくことが重要です。どうしたら愛することができるか。
 愛することができるようになる方法はただ一つ、本当に愛されるという経験があるか否か、本物の愛に触れたことがあるかどうかということです。本当に愛されるという経験で育った子どもは、本当に愛するということがどういうことなのかが分かるようになります。愛される中で、人を愛することができるようになる。それをもってどのような時代があっても強く優しく豊かな心で生きていけると信じています。
子どもたちが愛する力を身につけるためには、子どもたちを育む者からの、「かけ引きのない愛」「与える愛」が必要であり、大人側の心こそが問われるのだと思います。私たち職員も、保護者の皆様からたくさん支えられました。愛をいただきました。産休に入る芽未先生にも励ましと温かな品をいただき、感謝申し上げます。
心を新たに、来年も良い年になりますよう祈りましょう。

*1月の予定*
20日 始業式
21日 新入園児面接日
24日 スペシャルあそびましょ・ゆり組個人懇談(希望者のみ)
28日 誕生会