どんな時も前を向いて(NO.10)

とうとう、冬がやってきました。園庭の木は剪定し冬囲いされ、畑の大根は漬物になり、種子は収穫され、球根は春を待つため深く植えられました。園庭のままごと道具も自転車もベンチも砂場も冬終いです。園庭は、寂しくなりました。
長い2学期は、興味のある遊びにチャレンジしていくことは勿論のこと、自分の力を試したり、相手の思いを知ってコミュニケーションの仕方を繰り返し学んだり、友だちと目標を達成する心地よさ、学級の仲間意識、みんなの中の自分、力の発揮させ方、、、。様々な力を育ててきました。育ちの途中は、すんなりとはいきません。気まずい思い、失敗する経験を味わう時間を大事に捉えました。教師たちは、より深く経験させたいと願い、時間をかけ、子どもの心を大いに揺さぶりました。どの子も一人ひとり素晴らしいものを与えられている存在であることを誇らしく思いながら、前へ、前へ、生きていってほしいと願い、教育が展開されていきました。

さて、11月に入り、再びコロナ感染は拡大をしていき、毎日が緊張の連続でした。ご家庭でも感染してしまった方がおり、その知らせを聞き、悪化しないようにと願い、気をもみました。何もお力になれないのが心苦しくも思いました。そして、こひつじ幼稚園でも拡大しないようにと気をつけて過ごしていましたが、生活発表会を直前に止むを得ず、休園することになってしまい、大変ご迷惑をおかけしました。
休園を決めた時、がっかりした子どもたちのことを後から聞きましたが、教師たちの落胆も大変大きなものでした。幼稚園全体が、目標に向かって大きな渦になり高まった頃だったからです。もう少し、もう少しと子どもたちの可能性を引き出し、仲間関係を育てつつ、教師たちも試行錯誤しながら過ごしてきた矢先でした。残念ではありましたが、心を立て直すことで、もう一度子どもを冷静に見つめる時間が与えられました。私は、若い教師同士が、ぎりぎりまでアイディアを出し合い、協力し合い、話し合っている姿を見て休園明けの発表会が楽しみになりました。生活発表会で見ていただいた子どもたちの姿は、どの子どもも、堂々としていて自分に誇りをもっているように感じましたし、キラキラと
していました。子どもたちも教師たちも充分に、達成感を味わえた生活発表会だったと思いました。
保護者の皆様に、発表会をご覧いただき、たくさんの感激したお気持ち、子どもの成長の喜び、教師の団結力についてのご感想をいただき、ありがとうございました。幼稚園の業をご理解いただき共に子どもの成長を喜んでくださり、たいへん力になりました。
発表会が終わって、クリスマスの活動へ移っていきました。今年は発表会がずれたために、十分な時間がとれませんでした。ページェントの練習は、3日目に全練習でした。終わってから、「私たち、どうだったの?」と聞くと、「完璧だった」と言い切りました。発表会の余韻や発表会の満足感が強い自信を育てていたのだと感じました。そして当日、みんなで、イエスさまのお誕生のお祝いをすることができました。
コロナ感染のために、やむを得ずできない活動もありますが、どんな時も前向きに、こひつじ幼稚園の教育の中で子どもの何を育てるか、ということをぶれずに進んでいこうと思っています。2学期、たくさんのご理解とご協力に感謝申し上げます。

寂しくなった園庭にソリと雪かきを準備しました。子どもたちは、少し積もった雪で雪玉を作り、先生にぶつけてお互いが大笑いし合っていました。大きい子は、小さい子をソリに乗せて、小さい子が落ちないように繰り返し振り返りながら、山もない園庭をひたすら引っ張って遊んでいました。子どもたちの様子に、冬の遊びも楽しみになりました。
冬休みは、ご家庭でも冬ならではの遊びをお楽しみくださり、お元気にお過ごしください。

*1月の予定*

20日 始業式
23日 なにぬねのの日、つぼみ組たんぽぽ組個人懇談(2月10日まで)
24日 わくわく組・広場学級懇談会、なにぬねのの日
25日 園長先生お話会
27日 新入園児面接日
30日 スペシャルあそびましょ
31日 誕生会