大事にしたいこと  (園便りNO.9)

 何て忙しく、しかし、何て充実した2学期でしょうか。子どもたちはもちろんのこと、教師たちも、思い残しがないよう、大事な一日一日を全力で過ごしてきました。4月から始まった新しい生活でしたが、子どもたちの活動は、早やクリスマスへと向っています。改めて振り返ってみると、我が子の大きな成長を感じとれるのではないでしょうか。
先週の金曜日、職業体験学習で、山鼻小学校の6年生の児童と、付き添いの保護者が来園しました。オリエンテーションで、「幼稚園で大事にしていることは何ですか?」との質問があり、豊かで温かな心を育てること、一人ひとりが、その子らしいのびやかな表現ができること、遊びを通して言葉・科学・運動・様々な道具を使いこなす技術・豊かな発想力、コミュニケーション力などを養っていくことの大事さを伝えました。短い時間の職業体験でしたが、「子どもたちが少しずつ仲良しになってくれたので、ほっとした」と振り返っていました。また、玄関で、「こういう幼稚園が良かったなー」とつぶやいた子がいました。付き添いの保護者の方も、「何年ぶりかで幼稚園に来ましたが、こんな素晴らしい幼稚園があったんですね。感激しました」とおっしゃいました。私は、「保護者が、またすばらしいのですよ」と、お答えしました。前日のフリーマーケットの余韻が、私の中にあったからです。
ところで、私は、保護者の皆さんにフリーマーケットの声をかけながら、十分な時間や場所を確保できないことに心を痛めておりました。そのような中、音楽隊の時間と共有しますという提案があり、何て柔軟な考えなのかと驚きました。また、あるお母さんに「大変ですよね?」と声をかけると、「先生、この事で、普段かかわりのないお母さんと、仲良くなることができて、楽しいんです」と話してくださいました。子どもたちのために協力してくださる方がたくさんおられること、思いが一つになるようリードしながらまとめてくださり、支えてくださる方がおられることや、OGまでも加わってくださっていることを、本当に嬉しく、心強く思いました。こひつじ幼稚園のフリーマーケットが、温かくうれしい気持ちで、大盛り上がりになるのは、保護者の皆様のお心遣いとお支えがあるからこそなのだと、つくづく感じています。ありがとうございました。
生活発表会では、我が子のことだけではなく、「幼稚園のみんなの発表会」という意識を高くして、見守ってくださっていることに驚かされます。いただく感想には様々な視点があり、我が子以外の子どもの成長にも感動してくださる方、我が子の知らなかった姿に、家とは違う外での顔に、成長を感じてくださる方もありました。いずれも、保護者の皆様の温かな目、温かな心が感じられ、こひつじ幼稚園で大事にしたいことをご理解いただけていることを嬉しく思いました。ありがとうございました。
他園での教師歴がある芽未先生もゆかり先生も、よく言います。「こひつじ幼稚園は、本当に素敵だ」と。私もその言葉を聞くと、嬉しくなります。それは、一つには、保護者の皆様の力強いお支えがあるからこそと、思うのです。

「愛って、なに?」と聞くと、年少組の子が言いました。「私とみんなと一緒に生きていくこと。そして、幸せで包むこと」と。また、「私は、見えないハートの服を着ているから、みんなを守れる」と。

保護者の皆様、2学期の締めくくりを豊かな時間にしていきたいと願っています。特に、「一緒に生きていくこと。そして、幸せで包むこと」ができますように。

*12月の予定*
5日 誕生会
6日 アドベント第3週
10日 クリスマスプレゼント作り(第二礼拝堂)
13日 クリスマス会
16日 わくわく懇談会
17日 音楽隊LIVE
18日 2学期終業式
19日 冬休み(1/20まで)