春が来たんだ わーい!わい!(NO.2)

 新年度が始まりました。登園時間になると、新入園児の泣く声が一層、新年度が始まったのだと思わされます。泣いたらいいのです。不安な気持ちを表現できることは素敵なことです。楽しいことが目の前にあるとわかると、全ては時間が解決してくれます。子どもが泣いていても、こひつじ幼稚園のお母さんたちは、笑顔で子どもを置いていってくださいます。私たちに任せてくださっていると感じられることは嬉しいことです。

 年少組を覗いてみると、音楽が流れていました。先生がチラシを棒にして、ヒラヒラをつけて踊っていました。大きな紙に絵を自由に書いていました。空き箱入れがあって、箱を組み立てて、製作している子たちがいました。翌日には、いいお天気に誘われて、外にゴザが敷かれ、もっとたくさんの子たちが加わり、ヒラヒラはさらに風に流れていました。泣いている子はもういません。
年中組を覗いてみると、お部屋は空っぽでした。みんな外でもりもり遊んでいました。「先生、春だよ。ミミズがのんびりしているよ」と教えてくれました。私には、触りすぎて弱っているようにしか見えませんでしたが、子どもにはのんびりしていると見えたのでしよう。「春だもの」=「のんびり」なんて素敵ですね。
日々小さくなる園庭の雪山ですが、雪解け水は、ままごとの楽しさを教えてくれます。丁度いい泥んこになって、様々な料理が運ばれてきます。お迎えに来られたお父さんが、「毎日泥んこで、汚い服で帰ってきます。なんてうれしいことかと思います」と言って帰られました。
年少の時、大好きだった三輪車に乗った子が、「あれー?自転車が小さくなった」と、びっくりした顔で報告してきました。「あなたが大きくなったのよ。お兄ちゃん」というと、照れた顔で「もう、お兄ちゃんになったんだな。子どもは早いね」と言って去っていきました。
年長組の子たちが、博士みたいに虫メガネを持って、園庭中を歩いています。「あー、春見つけた!」「あった、春だ」と、虫メガネで覗いています。

<春が来たんだ>

1.春の風が 吹いてきたら メダカもチョウチョもことりたちも
嬉しそうに笑うだろう 春だよ 僕らの春が来たよ
北風なんか あっちの方へ行っちゃえ 素敵な春が
ほんとに来たんだ わーい!わい!

2.春の風が 吹いてきたら キャベツもモグラも白い雲も
楽しそうに歌うだろう 春だよ 僕らの春が来たよ
仲間じゃないか 僕たちみんな 待ってた春が
ここにも来たんだ わーい!わい!

今年の冬は、例年以上に雪の多い年でした。あまりに大きな園庭の雪山はゴールデンウィークも消えてないのではないか思うほどでした。子どもたちのうたうこの歌が妙に心にしみます。春は、新年度のドキドキもありますが、それ以上にほっとする気持ち、あったかい気持ち、解放された気持ちも感じるものです。小さな園庭ですが、お花が咲き、木の芽が吹き、ジャンパーを脱ぎ捨て、汗をかいて遊び、久しぶりに石を集め、自転車に乗り、温かい風がフワッと来て、強い風もブワッと来て、
冬の時のように長靴を履いて登園して来たけれどいらないことに気が付いて、裸足になって・・・。
 この春の季節をできるだけたくさんのおひさまを浴びて、心も身体ものびやかに動かし、夢中になって遊ぶことを大事にしていきたいと思っています。
コロナ感染がまた、厳しくなってきました。大型連休前に臨時休園になったことは、残念でした。しかし、コロナだけではなく、遊び疲れや風邪をひくこともあります。大型連休中も十分気を付けて過ごしていきましょう。

*5月の予定*
10日 わくわく広場開始
13日 4月生まれ誕生会(延期となった為)
18日 ゆり組 母の日親子礼拝・後援会総会
19日 たんぽぽ組 母の日親子礼拝・後援会総会
20日 つぼみ組 母の日親子礼拝・後援会総会
24日 なにぬねのの日(ゆり組の保護者に絵本を読んでいただきます)
27日 5月生まれ誕生会
31日 ジャグリングパフォーマンス