つぼみ組 冬便り

 いつも幼稚園の教育にご理解いただきありがとうございます。
 長い学期が終わろうとしています。私はこの2学期の様々な活動を通して、自分の気持ちを体や言葉、歌などをいろいろな方法で表現したり、関心のある遊びを友だちと過したりすることを十分に味わわせたいと思い、支えてきました。
子どもたちは、この2学期豊かな経験をすることができました。
運動会では、自分の体を大きく動かしたり、頑張っている姿を保護者の方々に見てもらうことで大きくなったことを実感したり、自信をつけました。
発表会では、当日の発表もそうですが、学級を離れて担任以外の教師や他学年の友だちと過ごした日々も大きな経験となりました。他学年の友だちのかっこいい姿や「素敵!」と思った表現は、お部屋やステージで何度も真似しました。そして、他学年の友だちに助けてもらったことは、学級に戻ってきてつぼみ組の友だちを助けたり、なぐさめる姿に繋がっていったのです。
ある日、お弁当の準備をしていると泣き声が聞こえてきました。どうやらある子がかばんのチャックが開けられず、困っていたのでした。泣き声が大きくなると、子どもたちが気が付き、「どうしたの」「ママに会いたいの?」「お腹がすいちゃったの?」と声を掛けに行きました。ティッシュペーパーで涙を拭こうとする子もいます。私は側にいた子に「何か困っているのかな」と言うと、「大丈夫。私が愛を分けてあげるから」と答えました。私にはそんな子どもたちの姿が、ゆり組やたんぽぽ組の姿と重なって見えました。自分のしてもらった「嬉しかった」ことを今度は友だちにしてあげたり、自分の優しさを表現できるようになったことは大きな成長だと感じ、とても嬉しく思ったのでした。
学級、他学年の友だちと過ごし、関わり合ったことで、色々な友だちと過ごすことが「なんだか楽しい!」「おもしろい!」という気持ちをたくさん味わいました。また、自分にはたくさんの友達がいると思えました。
12月から、新しい友だちが学級に加わりました。そのことを子どもたちに伝えると、「やったー!」と万歳したり、「好きなものって何だろう」「どんなお顔をしているかな」と、わくわくした表情をしていました。翌日新しい友だちに会うと、自己紹介をしたり「困ったら愛を貸すからね」「お弁当を開けるの手伝ってあげるよ」と声をかける姿がありました。私は、友だちと過ごす楽しさを2学期何度も味わえたからこそ、新しい仲間の存在を喜べるのだと感じました。
 2学期もたくさんのご協力をありがとうございました。保護者の皆様のたくさんのご理解、ご協力によって2学期も何度も豊かな経験を重ねることができました。3学期も様々な経験の中で、学級の仲間を感じたり、その存在を喜べるよう精一杯支えていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

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