失敗することがいいじゃない(NO.1)

入園、進級おめでとうございます。
今年度も瞳がキラキラしているこひつじ幼稚園の子どもたちと、盛りだくさんの楽しい時間を創り出していこうと思います。春休み期間は、教師たちも2024年度の計画を話し合っていました。楽しみしか考えられません。
先日、お店で食事をしていましたら、私の後ろのテーブルのひと家族がメニューを見ながら注文を楽しそうに考えていました。パパが「何が食べたい?」と聞いたので、「パフェ」と子どもが答えました。「そうじゃない、ご飯だよ」と強く否定しました。子どもは「パパ、スパゲティはご飯?」と小さな声で、伺うように聞きました。パパは「チィッ」と舌打ちしました。私はそのやり取りを聞きながら、おかしくなりました。私も、パパに言わせれば「チィッ」だったからです。だって、さっきまで食事の前に、デザートはパフェがいいと思い、ご飯より先にパフェを探していましたから。
私たちも、元々は子どもでした。家族でレストランに行けば、わくわくしたものです。すぐにおいしそうなアイスクリームやママが食べてほしくない黄緑のメロンジュースが目に入ってわくわくしたはずです。
私の我慢が限界で、振り向いてパパを見てしまいました。お髭が生えていたけれど若い若いパパでした。「思い出して。パパも私よりちょっと前まで、子どもだったじゃない。あなたも〝パフェ″って言ったでしょ」と心の中でつぶやきました。立派な大人、立派な親では、子どもは窮屈で伸びません。メニューを見て、何がおいしい?という好奇心。ピッとメニューを見てパフェだと選べる集中力。パパの表情を伺い繊細な変化を見逃さない感覚。アンテナはグッチャグチャの未熟な子どもの力です。この力が、未来を突き動かす言動力なのです。大人のカッサカサの干からびた成熟は、子どもを伸ばせません。私たちは、元々は子どもであったことを決して忘れてはいけません。

こひつじ幼稚園の子どもたちが、代々受け継がれてきた言葉があります。
「大失敗は大成功のもと」という言葉です。
教育は、失敗しないように、失敗の避け方や責任の避け方を教えるものではありません。失敗をしてった時、我が子が、誰かのせいにした時は、失敗することがダメなこととして叱っているはずです。
教育は、事の対応の仕方や、乗り越え方を教えるものであるはずです。失敗は許されないという空気は結果として、責任転嫁の心を生み、学びません。私たちは様々な子どものやりたい遊びをとことん経験させ、人との関わり方、計画の仕方、もっと楽しくなる方法など、子どもの心を探り実現させていきますが、その過程で何度も何度も困難に出会わせ、あえて失敗を繰り返させ、よりよく、楽しく、心地よく自分らしく生きる道を学ばせていきます。文字通り、大失敗は大成功を生むものです。

私たちも元々子どもでした。失敗をしたことのない大人はいません。気まずい経験をしたことのない大人はいません。もしかしたら、「あの時に・・・」と、乗り越えられないまま大人になった落とし物もあるのかもしれませんが、何とか乗り越えようと生きてきたはずです。我が子の失敗をおおらかに受け止め、その後の成長を大いに期待できる寛容な親になりませんか?
さて、先ほどの話ですが、私がお店を出る時、さっきの子どもが大きなパフェをパパと嬉しそうに食べていました。「よかった!」と思いました。

チームワーク抜群のこひつじ幼稚園の教師集団です。担任、副担任だけではなく、いろいろな教師が関わり、教師もそれぞれの持ち味を発揮させながら、子どもを育てていきます。どうぞ、よろしくお願いします。

*4月の予定*
8日 始業式
10日 入園式
15日 つぼみ組学級懇談
16日 ゆり組学級懇談
17日 たんぽぽ組学級懇談
19日~5月2日 個人懇談
26日 誕生会